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和楽器の演奏会・コンサートを見に行くとき覚えてほしいこと3点

和楽器の演奏会・コンサートを見に行くとき覚えてほしいこと3点 つまみ食い趣味

音楽ホール・コンサートホールで開かれる和楽器の演奏会・コンサート。なかなか普段行かないだけに、知らないことも多いのではないでしょうか。

大学4年間和楽器サークルに所属し、演奏者側・観客側両方の目線でコンサートを経験した私・といきんじゃくしが、和楽器の演奏会・コンサートに行くときに覚えてほしいことをお伝えします!

行くときに覚えてほしいことは以下の3つだけです。

  • 曲の演奏中はおしゃべりNG!
  • 曲の後の拍手は、演奏者が礼をするまで待つ
  • 曲が演奏されている間、寝てしまってもOK!

コンサートの会場やドレスコードなどは公演ごとに異なるので、

主催者などに問い合わせてくださいね!

順番に解説していきます!

和楽器演奏会で覚えてほしい①:曲の演奏中はおしゃべりNG!

まず覚えてほしいのが、曲の演奏中は絶対におしゃべりNG!ということです。

演奏会・コンサートが開かれる音楽ホールは、当然ながら音が響くように設計されていますよね。その「音」とは楽器の音だけでなく、人が発する音もすべて例外なく響くようになっています。

こんな音もすべて響きます
  • 話し声
  • 大きな足音
  • 物を引きずる音
  • カバンを開け閉めする音
  • 咳、くしゃみ

音という音をすべて拾うのが、音楽ホールなのです。

演奏会ではこうした音楽ホールの特徴に、和楽器の性質が加わります。もともと狭い場所で少人数向けに弾くように設計されているのが和楽器。音が拡散しにくく、聞こえにくいという性質があります。

するとどうなるか。

和楽器の音より、話し声がよく聞こえてしまうのです。ステージにある和楽器の音や歌声より、客席の人の声のほうが響きやすくなってしまいます。

下手すると、客席ジャイアンリサイタルになりかねない

ステージ(演奏者)から見るとお客様同士顔を寄せ合って話しているので、ひそひそ声で話しているつもりかもしれません。が、残念ながら演奏者にガッツリ聞こえています。

演奏者に聞こえているということは、距離の近い他の客席には、当然とてもよく聞こえています。

他のお客様への配慮として、曲中にお話しするのは絶対にやめましょう。ステージはテレビ画面ではありません、奏者もお客様も、同じ空間で息づく人々です。

咳やくしゃみなど生理的なものはしょうがないですが、声を抑える工夫はしてほしいです。

声を抑える工夫

くしゃみや咳が出そうになったら……

  • 腕で鼻口をふさぐ
  • 体を屈めて真下を向く

どんなときも、咳エチケットは守りましょうね!

お子さんの喋り声も注意ポイントです。が、和楽器の演奏会でお子さんが喋っているところはあまり見たことありません。演奏を聞いていて何か感じるのでしょうか。

ド偏見で恐縮ですが、曲中に喋るの、ご年配の方が多いイメージ。

和楽器演奏会で覚えてほしい②:曲の後の拍手は、演奏者が礼をするまで待つ

素晴らしい演奏を聞いたら拍手で応えたい……素敵なお客様です。ありがたい。

割烹 ありが亭(創業27周年)

が、和楽器の演奏会では戸惑うお客様をよく見かけました。拍手を止めたみなさんの顔にはこう書いてあるように見えます。

あれ、まだ続くの!?

何が起こったのかというと、その曲が「章もの」「段もの」という構成をしている曲だったのです。海外のクラシック音楽でも「第1楽章」「第2楽章」という構成の曲がありますが、あんなイメージだと思っていただければOK。

ただ、クラシック音楽ではどれか1楽章を抜粋して演奏することが多いですが、和楽器の演奏会では基本的に全章・全段演奏します。

こういった曲は、段の終わりの音の余韻が消えるまで待ってから、次の段(章)に行くことが多いです。またその待ちの後に、楽器の調弦を直したり、調弦替えをすることもあります。

調弦替えとは?

特に箏(琴)で行うことが多い作業。

箏は、出せる音が限られている楽器のため、事前に曲に合わせた調弦を取り、出す音を決めます。

曲の演奏中に、箏から出せる音を増やすために、絃を支える柱(じ)の位置を変えることを、調弦替えといいます。

曲と曲の合間が分からずつい拍手をしてしまって気まずい……というのが、先程の答え合わせ。

たまに音楽ホールのスタッフさんが、この曲間が分からず誤って緞帳(ステージカーテン)を閉めちゃうこともあるくらい。なので、演奏してない人には分からなくて当たり前です。

全然恥ずかしいことじゃないです!

演奏側からしても「わかる〜」って思うくらいなので。

ただそれでも、

曲を聞くときは集中して聞いて、聞き終わったらちゃんと拍手したい!

と思う方も多いでしょう。

なので、「曲の終わりは、演奏者が楽器を構える手をゆるめて礼をした時」と覚えておきましょう!

和楽器演奏会で覚えてほしい③:曲が演奏されている間、寝てしまってもOK!

最後は、「こうなっても大丈夫だよ!」というお話です。

和楽器の演奏を聴いていて、

ね、眠くなってきた……でも演奏中に寝ちゃうなんて失礼だよね、どうしよう

と思う方もいらっしゃいます。

大丈夫です。眠気の誘うまま、寝てください。

演奏を聞いていて寝るということは、それくらい安定した演奏ができているという証拠になります。尖ってない、不協和音もない、いい演奏をお届けできているのです。

あと正直、演奏中に客席を見て

あ、あの席の人寝てる

とか思ってる暇ありません。

前述の通り、喋ってる人は目立つので見ちゃうことあるんですけどね

なので、眠たくなったら無理せず、目を閉じてゆっくり演奏を聞いてください

ただし、いびきと寝言はNGです。理由は①の通り、和楽器の音より目立つ音になってしまうからです。

周りの人がそうなってたら、優しく起こしてください

それから、うとうとしていたら体がビクッ!と動いてしまう方もいらっしゃると思います。

「ジャーキング」というやつですね。

入眠時に“ピクッ”となって目が覚めた経験がある方は多いのではないでしょうか。
この入眠時のぴくつきのことを『ジャーキング』と言うそうです。

第54回 入眠時のぴくつき:ジャーキング | 新潟健康増進財団

いびきに寝言、ジャーキングなどで、周りのお客さんをびっくりさせないように気をつけてください。

ご自身で気をつけるのは難しい部分もあると思いますので、出来る範囲でお願いします!

伝統的に受け継がれた和楽器の魅力、演奏会で存分に堪能しよう!

以上、和楽器の演奏会・コンサートを見るとき覚えてほしいこと3点でした。

  • 曲の演奏中はおしゃべりNG!
  • 曲の後の拍手は、演奏者が礼をするまで待つ
  • 曲が演奏されている間、寝てしまってもOK!

同じ演奏は、同じコンサートは2度とありません。演奏者が変われば、同じ曲でも違う演奏がされます。

その時にしか味わえない邦楽の魅力を、生演奏で存分に味わってくださいね!

よければ演奏側にもおいでよ!

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