御朱印は、寺社へ参拝した証としていただくものです。
参拝せずに御朱印だけもらう、御朱印を先にお願いしてから参拝するのはNG。
あの神社にお参りして、御朱印がほしい!
と思ったら、参拝の準備と、参拝のマナーを知ることからはじめましょう。
本記事では、神社へ参拝する際のマナー、御朱印をお願いする流れをまとめました。
神社へ参拝する準備
神社の参拝に必要な持ち物
神社に参拝する際は、以下の物を忘れずに持って行きましょう。
- ハンカチ
- 多めの小銭
- 御朱印帳
ハンカチは手水舎で手を清めた後に拭いたり、道中かいた汗を拭ったりするのに使います。
小銭はお賽銭と、御朱印を頂く際の初穂料に使います。100円玉を多めに用意しましょう。
初穂料…神様に感謝するために、神社に納めるお金(謝礼金)のこと
御朱印帳がなければ御朱印をお願いできません。
書き置きの御朱印を授与している神社でも、挟んで保管できるように御朱印帳があるといいです。
また、取り違えが起こらないよう、御朱印帳の表紙裏に氏名を書いておくのもおすすめ。
神社によっては、神社用の御朱印帳でない(分けられていない)場合、御朱印を断られることもあります。
神社に参拝する際の服装
服装に関しては、清潔感がある服装がおすすめ。
特になにかお願い事がある方は、かっちりした服装が好ましいです。
- サンダル
- 短パン・ミニスカート
オフィスカジュアルな服装なら間違いないですね。
季節によっては、暑さ・寒さ対策も忘れずにしましょう。
神社に参拝する時間帯
おすすめは、午前中に神社へ参拝することです。
午前中の参拝が難しくても、社務所が開いている時間帯に神社へ向かいましょう。
季節にもよりますが、日の入りまでに行けたらいいですね。
あと個人的には、年始(初詣時期)などの混み合う期間に御朱印は頂かない方がいいかなと。
もちろん、参拝だけならOK。並ぶけど。
そして、参拝直後に別の予定を入れないようにします。
焦った状態で参拝したり御朱印をお願いしたりするのは、思わぬマナー違反を招きかねません。
穏やかな気持ちで向き合えるように準備しましょう。
神社での参拝〜御朱印受け取りまでの流れとマナー
順番に解説します。
①鳥居の前で一礼
鳥居の前で一礼してから、境内に入ります。
「失礼します」「お邪魔します」という気持ちで一礼するのがいいですね。
神社の鳥居には、一般社会と神域を区切る結界のような意味があるともいわれています。
目上の方のお宅を訪問するような気持ちで、一礼してからくぐるのが丁寧なくぐり方とされています。
参拝の作法ー東京都神社庁
大きい神社だと、境内に複数鳥居があることも。その際はひとつひとつ一礼してくぐりましょう。
鳥居への一礼については「手水舎に1番近い鳥居だけでいい」など諸説あります。
個人的にはすべて一礼するのがいいかなと思っています。
境内の道は、「神様の通り道」である真ん中(正中)を避けて、両端を歩きます。
一礼にせよ正中避けにせよ、一般の参拝(略式参拝)の場合はそこまで気にしなくていい、と言う話もあります。
しかし、やったからと悪くなるものでもないので、守るに越したことはない、が私の考えです。
②手水舎で手と口を清める
参拝の前に手水舎に行き、手と口を洗います。手水舎に入る前後にも、一礼をしましょう。
③本殿に行き参拝
手水を済ませたら、いよいよ本殿で参拝です。
ご参拝の順序と作法|稲足神社
- 姿勢を正し軽く会釈をします。
- 鈴がある場合は鈴を鳴らします。
鈴から垂れている麻縄や紅白・五色の布を両手でとり鈴を鳴らしてください。(後略)- 賽銭箱にお賽銭をいれます。
神様に真心のしるしとして捧げるものですので、投げ入れるようなことはせず静かに入れてください。- 深いお辞儀(拝)を2回繰り返します。(二拝)
腰を直角に折り、背中を平らにして行います。- 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。肩幅ほどに両手を開き拍手を2回打ちます。(二拍手)
指先を揃え両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。- 両手を降ろしもう一度深いお辞儀(拝)をします。(一拝)
- 最後に会釈をしてから神前から退下します。
鈴→お賽銭ののち、「二礼二拍手一礼」でお祈りします。
お賽銭の額に決まりはなく、静かに入れること、気持ちを込めることが大事です。
なお、出雲大社では「二礼四拍手一礼」でお祈りしますので、気をつけましょう。
一般的には「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社の正式な参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。
ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい。
出雲大社での参拝はどのようにするのでしょうか?|出雲大社
④御朱印受付
受付準備
参拝が終わったら、社務所へ向かいます。
手元に財布(小銭)と御朱印帳を持っておきましょう。
御朱印帳は空きページ(書いていただきたいページ)をすぐ開けるようにしておきます。
カバー等は取り外しておきましょう。
御朱印に対する初穂料は、お願いする際に払う場合と、書き入れ後に払う場合があります。
どちらも受付時に説明があるので、そちらに従ってください。
初穂料の金額指定がなく「お気持ちで」と言われた場合は、300〜500円程度を納めましょう。
頂ける御朱印の種類
神社によっては通常の御朱印のほか、期間限定の御朱印が用意されています。
どちらか選べる場合も、限定御朱印のみ授与される場合もあります。
選べる場合は受付の際に希望を聞かれるので、どの御朱印にするか考えておきましょう。
また、書き置きの御朱印を紙で配布しているところもあります。
社務所に御朱印の案内がない場合は?
神社によっては社務所以外の場所で受付していることもあります。
境内におられる神職さんや巫女さんに聞いてみましょう。
参拝に来たのですが、御朱印はどちらで頂けますか?
あちらに授与所がございますので、そちらでお願いします
ありがとうございます!
神社によっては、御朱印を授与していないところもあります。その時に食い下がるのはやめましょう。
公式が最大手だからな
神様と神社のこと公式って呼ぶな
御朱印受付でやってはいけないこと
- 期間外なのに「期間限定の御朱印がほしい」と言う
- 「この写真の通りに書いて」とリクエストする
同じものがないオンリーワン要素も、御朱印の醍醐味の1つです。
ぜひ楽しんで!
⑤御朱印を書いていただくのを待つ
番号札をもらう場合
受付後、御朱印の書き入れ順番待ちの番号札をもらうことが多いです。その番号で呼ばれるまで待ちます。
参拝者が多いと番号で呼ばずに
10分後に番号札を持って受付に来てください
と言われる場合もあります。
待ち時間にはぜひ、境内散策をしてみてください。建物の造りや神社の歴史、祀られている神様のことなど、見どころがたくさんあります。
他の参拝客や、本殿の祈祷をじろじろ見るのはNG!
番号札をもらわない場合
- 自分以外に境内に参拝者が居ない
- 大人気、大混雑の神社で、1人ずつ順番に書いている
などの場合、番号札をもらわずに待機することもあります。
その際は受付の目の前ではない、近いところで待ちます。
参拝者1人ずつ順番に書いているところは、受付目の前で書き入れを待ちます。
この際、書いている手元をじろじろ見るのはNG。
⑥御朱印帳を受け取る
御朱印を書き入れていただいた御朱印帳を受け取ります。
他の人の御朱印帳と取り違えてないか、よく確認しましょう。
頂いた御朱印に対して
- 「かすれている」
- 「インクがにじんだ」
- 「書き直して」
などのクレームを入れるのはNG!
何度でも言います。
御朱印は、1つとして同じものがない、オンリーワンなのが魅力なんです!!!
神社の参拝方法とマナーを守って、御朱印を頂こう
以上、御朱印をいただく際の、神社の参拝方法とマナーをまとめました。
- 持ち物、服装、時間帯に気をつけて参拝の準備をする
- 鳥居の前で一礼
- 手水舎で手と口を清める
- 本殿に行き参拝
- 御朱印受付
- 御朱印を書いていただくのを待つ
- 御朱印帳を受け取る
- 境内を出て、鳥居の前で一礼
守るべきマナーはたくさんありますが、
- 基本の流れを覚えておくこと(手水舎→鈴→お賽銭→参拝→御朱印)
- 神職さんや巫女さん、他の参拝客に迷惑をかけないこと
を抑えておけば大丈夫。
独特のマナーも、文化の1つと思えば風流です。
マナーを守って寺社巡りと御朱印集めを楽しみましょう!
コメント