私は大学入学後、サークル新歓で和楽器サークルの先輩方の人柄に惹かれ、入部を決意しました。
入部後は、体験した中で1番とっつきやすそうなお箏をやることに。
音楽経験なし、身内に和楽器経験者もいない。
周りは和楽器か、吹奏楽・ピアノなど何かしらの音楽経験者ばかり。
そんな環境で、どうして、楽しく4年間箏を続けることができたのか、を振り返ってみました。
「箏(和楽器)を始めてみたけど挫折しそう…」
という方がいましたら、参考にしてください。
箏初心者のモチベ維持法①:大小問わず演奏会に出る
まずは「規模を問わず多くの演奏会に出演する」ことです。
なぜなら、演奏会出演を通して、楽器を練習する習慣が身につくからです。
私が当時参加していた演奏会はこんな感じでした。
年に1度、ホールを借りて実施される。外部のお客様を呼び、不特定多数の方が見に来る。
- 所属サークルの定期演奏会
- 他大学との合同演奏会
年に数回行われる。サークルメンバーのみ(OB,OG含)、または特定の人だけが聞ける。
- 新入生歓迎会ミニコンサート
- サークル内でのお楽しみ会
- 留学生歓迎コンサート
- 大学祭ミニコンサート
この中で、小規模な演奏会へ参加するときは、まず簡単な曲での参加を申し込んでました。
「簡単な曲で」というのがミソです。難しい曲だと、できない時につらいので。
演奏会当日は限られたお客さんしかいないので、過度な緊張はしません。
しかしながら「本番」に向けて練習する理由ができるので、いいペースメーカーになってくれます。
「勉強する習慣をつけるために、勉強したい分野の資格試験を申し込む」という感覚に近いね
演奏に慣れてきたら、他大学との合同演奏会にも申し込んだりしてました。
規模の大きい演奏会では、よりハイレベルな曲での参加を求められます。
自分の実力と経験年数に合わせて、少しずつ挑戦の幅を広げていきましょう。
箏初心者のモチベ維持法②:簡単だけど楽しい曲をやりこむ
前項目とやや重複しますが、初心者のうちは簡単な曲をやりこむのがおすすめです。
まだ初心者のうちに難しい曲に取り組むと、早々に挫折してしまいます。
以下のような悪循環にハマってしまうからです。
「やっぱり自分にはできない、向いてないや…」とモチベーションが下がる
→どんどん練習しなくなる
→箏の腕が上達しない
→達成感がないので、楽しく続けられなくなる
箏初心者には難しいと感じやすい曲
「六段の調」(八橋検校)
様々な技術が求められるので、初心者目線で見ると難しい曲。
ある程度場数を踏んだ後なら、いい練習曲になると思います。
しかしまったくの初心者がやると「難しい…やりたくない…」となりがちです。
古典曲(古曲)
和楽器の世界に慣れ親しんでないと、古曲には面白味を感じにくいです。
いろいろ聞いたり弾いたりして慣れてくると、古曲を面白いと感じられます。
が、そうではない段階だと退屈に感じがちです。
なんか遅いし(小声)
入部後最初の練習として、古曲をやるところも多いみたいです。
が、それとは別に下記のような「モチベ曲」を弾いておくといいでしょう。
箏初心者向けの曲
箏初心者は、モチベーションを維持できる「モチベ曲」を練習に組み込むのがオススメです。
では、具体的に「モチベ曲」には何がいいのか?
大学生(初心者)当時の私に響いたのは、石井由希子作「さん・さん・さくら」(略称:さんさく)です。
※上記動画は「改訂版」ですが、初版の雰囲気と大きな差はないです
もちろん、六段や教本の練習曲をやるのも大事です。
が、モチベ維持のため、聞いて・弾いて楽しい曲を極めてみるのも、同じくらい大事です。
弾いて楽しい曲をやることで、教本練習の大切さに気づけたら、しめたものです。
箏初心者のモチベ維持法③:仲間と仲良くなる
サークル内の和楽器仲間(同期)と仲良くなるのも、モチベーション維持につながります。
仲間と絆を深めることで得られるメリットは以下の通り。
私も同期とたくさん話して、軽口叩けるような仲になるにつれ、楽器の練習が捗りました。
演奏会は同期と組んで出ることが多かったので、同じ曲を同期間練習する機会も多かったです。
自分の腕を上げるために、いい演奏をするために、仲間と仲良くなるのも大事です。
箏初心者のモチベ維持法番外編:教えてくれる先生との相性が良かった
所属サークルで教えていただいたお箏と三絃の先生は、
- 優しい
- 言い方がキツくない
- 初心者・弾くのが苦手な人にも根気よく教えてくれる
という最高要素三拍子が揃った先生でした。
尺八の先生も、教える時は丁寧に、わかりやすく指導してくださる方だったようです(同期談)。
私が教わることはありませんでしたが、合宿などでお話しすると気さくに答えてくださる方でした。
こればっかりは自力ではどうしようもないことの方が多いので、番外編、とします。
サークル選びの時に、それとなく聞いてみるのも手かもしれませんね。
まとめ:周りに流されず、自分の気持ちとレベルに向き合う
私がサークルで楽しくお箏を続けられた理由を振り返ってみると、
- 大小問わず演奏会に出る:練習する理由を作る
- 簡単だけど楽しい曲をやりこむ:練習したくなる気持ちを作る
- 仲間と仲良くなる:上達するペースを上げる・練習する理由を作る
と、やり方は「大学の和楽器サークル」に即したものでも、そこから得られる作用は、他の勉強や習慣化したいことにも活かせそうな部分が多そうです。
卒業した今は、経済面の問題(お金ない)があってお箏から離れています。
いつかまたお箏に関われるようになったら、この3つを思い出して、たくさん練習したいと思います。
この記事を読んでくださった方も、たくさんの練習を通して、和楽器の楽しさに触れていただけたら嬉しいです!
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