もはや仕事でもプライベートでもなくてはならない存在のスマホ、PC。
特に趣味に触れる際に、SNSや動画投稿サイトなど、Webサービスを経由することも当たり前になってきました。
しかし、それらに触れすぎて、そろそろデジタルデトックスしたいと思ってませんか?
私もそうで、あるきっかけから「デジタルデトックスできる趣味はないかな」と考えていました。
そしてある日頭に降りてきました、
お箏(琴)だ!
わたしがかんがえるさいきょうのしゅみ「お箏」のお話、ぜひ聞いていってください。
今の趣味のデジタルデトックスしたい(つらい)ポイント
受動的で、あらゆる人の声が目に入りやすい
デジタルデトックスを考えるきっかけは、ある推しに対して心無い言葉を投げる人をうっかりWeb上で見てしまったからです。
つらい
どうしてもその言葉が引っかかり、その推しとは別の推しや趣味をしていても、頭にちらつくのがとてもしんどかったのです。
なぜ、他の趣味をしていても頭から離れないのか?
そう考えていた時、私の趣味は、Webサービス経由で触れる受動的なものが多いと気づきます。
そしてそれらは、今現在生活している人間が関わっています。
日々更新されていく魅力が大好きですが、その反面こうした今現在生活している著名人が関わるコンテンツは、SNSなどWebサービスを通じて、いろいろなファンの声が可視化されています。
それらを情報収集の過程で否応なしに聞くことになるのが、とてもつらい。
Twitter(現X)はなるべく見ないようにしているんですが、それでも公式HPに「お詫び」とか「重要なお知らせ」とか載っていると、心拍数が跳ね上がります。
何より、推しの影響力が大きければ大きいほど、心無い言葉を投げる人も多く可視化されやすい。本当につらい。
かつてストレングスファインダーをやった時に「共感性」が1番高かったんですが、弊害がモロに出てますね……
能動的な趣味も、弱点があった
ただ、受動的な趣味に対して、能動的な趣味も皆無ではないです。
私がよくやる能動的な趣味は、御朱印集めと駅メモ。
しかし、御朱印集めは仕事やプライベートが多忙な時にはできません。何かの「ついで」で出来ないことはないですが、ついでで参拝して御朱印をいただくことに、私は抵抗があります。
駅メモはスマホを使うので、ゲームをやる「ついで」でSNSや Webサイトを延々見続けてしまう危険があります。
こうしたことから、「デジタルデトックスできる、能動的な趣味がほしい」と考えました。
デジタルデトックスのために読んだ上記の本では、「水泳」を勧められていました。しかし、私はカナヅチ。今までの経歴からできることはないのかな……?
ここまで考えて、ふと思いつきました。
その理想の趣味、もしかして……お箏では!?
デジタルデトックスしたい理想を叶える趣味、お箏
お箏が上記の理想を叶える点を見てみましょう。
炎上要素がない、または少ない
まず、お箏をはじめ、邦楽曲の作曲者はだいたい故人。
何か言動の揚げ足取られて燃える心配はまず無いでしょう。
もちろん、現在も作曲しておられる先生方も沢山いらっしゃいます。
なんなら現代曲結構好きなので、今もご存命の方が作曲された曲の方が、私にとっては馴染みがあります。
が、歌詞がない曲なら基本炎上しないと思いますし、曲の背景になにかそぐわない部分があっても「まあこの人(時代)の考えだしな」と解釈できます。
あと、そもそも現代ではお箏はマイナーな趣味なので、心無い声は見えづらそうです。
デジタルデトックスできる
箏の演奏中は両手が塞がります。
右手にはめた琴爪で絃を弾き、左手は押手やピチカート、譜めくりで使います。
スマホもPCも触らない(触れない)。物理的にデジタルデトックスできます!
自分から能動的に動く必要がある
当たり前ですが、お箏は弾かなければ音は出ません。ただのデカい板です。
自分で琴爪をはめて楽譜を用意し弾いて初めて、曲を奏でられます。
しかし、自分1人だけなら、弾きたいところを弾きたいように演奏してOK。
もちろん、物足りなければ仲間に声をかけて、合奏曲もできます。
スペースさえあれば、雨が降ってても家で演奏可能。
能動的に動く必要はありますが、家から出る必要は必ずしもない、ということですね。
自分のやる気さえあれば、1人でも複数人でも楽しめるのがお箏です!
受動的な楽しみ方もできる
体調悪かったり忙しかったりして演奏できなくても、曲を聴くことはできます。
デジタル音源がほとんどないのが悲しいですが、『春の海』はじめ宮城道雄作品だったらデジタル音源が多くあります。
PCにCD取り込む機器を買えば、CD音源も取り込めます。
能動的にも受動的にも楽しめる、場所さえ確保すれば天気に左右されない。
デジタル機器も必要ない。
お箏こそ、今の私に最適なのでは???
デジタルデトックスできるとはいえ、お箏も万能じゃない
しかしそんなお箏も、気軽にできるものではありません。
まず大変なのが、演奏スペースの確保。
182cmのお箏を横たえて、さらに自分が座り、譜面台を置けるスペースが必要です。
都心部の賃貸一人暮らしのような状況だと、このスペース確保が難しいところ。
そして、演奏するための準備もまあまあめんどくさい。
仮に上記のスペース問題をお家で解決できたとて、行手を阻むのが準備。
これで5〜10分くらいかかります。
慣れてる人なら早いんでしょうが、慣れるほど親しんだ訳ではないのが私。
準備している間に演奏がめんどくさくなることが、現役時代も多々ありました。
なお、同様に片付けもややめんどくさいです。
デジタルを経由しない伝統的なものは、準備から片付けまで、その手間を愛する気持ちが大事そうですね。
お箏でデジタルデトックスしながら、楽しく過ごしたい!
以上、推しの周囲のしんどみから離れる(デジタルデトックスする)ための手段として、お箏のポテンシャルを認識したお話でした。
私がかねてから話している「人生を充実させるために必要な3つの趣味」の中だと、「自分で作る」「受動的に楽しめる」に当てはまりますね。
私はここに「デジタル機器を必要としない」を加えたい。
芸は身を助けるって言うし、またお箏を始めようかな、と思います。
昔取った杵柄(きねづか)、完璧な演奏は無理でも、楽しく弾き続けることはできるはず。
とはいえ、難しい曲も弾きたいので、リハビリがてら、弾いたことある曲からまたチャレンジしていきます!
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